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誰かの幸せのために。幸せの量産に挑む!トヨタの社会貢献

トヨタ自動車株式会社 | 2021.11

国内すべての工場へ TABLE FOR TWOプログラムを広げよう

──2011年からTABLE FOR TWOの社食プログラムを実施いただき、2015年には国内すべての工場・事業所に取り入れていただきました。すべての工場・事業所へ展開をしてくださった背景を教えてください。

トヨタ創業の原点は、人々が幸せであってほしい、ふるさとが豊かであってほしいという願いです。 誰もが豊かな心で、力強く生きていける社会の実現に向けて、「幸せを量産すること」に取り組んでおり、ボランティアの原点もそこにある、と従業員のボランティア活動を推進しております。 さまざまな社会課題には、「自分事」として「現地現物」で取り組み、自らの力だけで解決できない課題には、未来への志を同じくするパートナーとともに臨んでおります。

このような考え方のもと、TABLE FOR TWO様の活動理念に賛同し、2011年6月よりスタートした「TABLE FOR TWO」プログラムは順次拡大を続け、2015年5月に全ての従業員食堂(62食堂)への展開が完了しました(※一部遠隔地除く)。 その後も、新食堂や遠隔地などへの導入を続け、現在では75食堂まで拡大しました。 これまでの活動を換算すると、全従業員が20回以上TABLE FOR TWOメニューを利用していることになります。身近な食事で社会貢献する機会を従業員へ提供し続け、2021年9月末現在で、累計 約144万食を寄付いたしました。

全工場への展開!情報に出会うきっかけは多様な仕掛け

──多様な働き方、職種の方々がいらっしゃると思います。国内すべての工場展開に際し、工夫をされているポイントなどありましたら教えてください。

毎年9月は当社のボランティア強化月間です。今回のボランティア強化月間では、TABLE FOR TWOに関するクイズを出題しました。従業員から1食あたり10円、トヨタからの同額(10円)の計20円を寄付するマッチングギフト制度について出題したところ、正解率は99%。TABLE FOR TWOが社内に浸透していると感じました。これはコロナ前までの、全食堂での卓上POP設置など、歴代担当者の地道な告知活動の継続によるものだと考えております。

コロナ禍に見舞われた2020年は、利用率は安定しているものの喫食数がこの5年間平均の7割に留まり、2021年は在宅勤務が一段と推奨されるなど、TABLE FOR TWOの喫食数は低下するばかりでした。 アフリカ・アジアの子どもたちが、コロナ禍で厳しい状況に置かれていることをTABLE FOR TWO主催の報告会で知り、少しでも多くの開発途上国の子どもたちの笑顔につなげることができたらと想い、ボランティア強化月間を活用できないかと考えました。 そこで、TABLE FOR TWOメニューを選びたくなる工夫ができないかと考え、情報発信の方法を検討致しました。

イントラネットでの情報配信

  • 4月2日のTABLE FOR TWOの日にあわせ基本的なTABLE FOR TWO情報のおさらいを掲載
  • TABLE FOR TWOプログラムを通じて貢献するSDGsのゴールとコロナ禍における支援先の様子を紹介。SDGsを推進する担当部署と連携し、相互リンクをはることでアクセス数が向上いたしました。
  • ボランティア強化月間中の1週間は毎日提供するスペシャルウィークとして実施(通常は、水曜日のみ)。TABLE FOR TWOの資料へ誘導するつくりとし、これまで以上に深く知っていただく工夫もいたしました。

イントラネット以外での情報発信

  • 社内イントラネットをあまり見ない職種の方向けには、ポスターなどの告知ツールをSDGsとの関連性を強調するものに更新し、全食堂への掲示をお願いいたしました。
  • 社内コミュニティサイトにて、9/17~26のSDGs週間(Global goals Week)にあわせTABLE FOR TWOスペシャルウィークも事前告知してもらうなど、SDGsに本気で取り組んでいる社内の動きと連動させることを意識いたしました。

──TFTの情報に触れる多様なきっかけを作ってくださっているのですね。企画のポイントや大切にしてきたこと、また、今後の貴社社会貢献の方向性などを教えてください。

上記を企画する際、例えば認知されやすい媒体へのタイムリーな掲載や、より関心を惹くデザインはどんなものかを検証するなど、PDCAサイクルを回して改善につなげました。 また、日頃よりメニュー開発にお力添えをいただいております食堂運営会社の皆様にも準備期間の短い中、日程拡大へご対応いただくなど、多大なるご協力をたまわりました。 TABLE FOR TWO事務局さんからの、資料の提供なども大変ありがたく思っています。 これらにより、新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言の発令ならびに延長による在宅勤務の推奨など、出社率が低減する状況に恵まれない中でも、9月実績では過去最高の喫食数を達成することができました。 今後は、食堂を運営いただいております全食堂の各社様とのコミュニケーションを通じて、より多くの従業員と開発途上国の子どもたちの笑顔につながる魅力的なメニューやイベント企画などを検討できたらと考えております。

取材にご協力いただきありがとうございました

  • 社会貢献推進部 小栗恵美子 様