仕事以外で世界とつながる!社員主体の社会貢献活動の仕組み
株式会社ティーガイア | 2021.07
社員の価値観や状況を大切にしたい。だから、社会貢献活動も多様な“きっかけ”を
──貴社の社会貢献活動で、大事にされていらっしゃる想いは何ですか
当社は、「企業と社会の持続的成長」の実現を目指した「能動的CSR」という考え方の元、 より多くの社員が様々な社会貢献活動に参加できるような環境や仕組みを日々考えております。 これまで、事務所のある周辺地域の清掃活動や使用済み切手の寄付、社員の特技を生かした手話講座など、 決まった時間に集まって活動する各種の取り組みを企画してまいりました。企画があれば活動に賛同する社員はいるのですが、 集合型の活動には“賛同しているが、時間がなくて参加できない”という社員がいるのではないかという意見が、 事務局からでました。そのような社員が社会貢献活動に参加できる多様な“きっかけ”をつくっていきたいと考えたのです。
まとまった時間のつくれない社員でも参加しやすい社会貢献活動はないだろうか。 そこで企画した社会貢献活動が、“給与天引き寄付プログラム”でした。
試行錯誤でスタート。参加社員の増加が支えに。
──給与天引きプログラム”の導入や運用のポイントは?
まずは、半年間をトライアル期間としてスタート。社員から寄付先候補を募り、その中から3つに絞りました。トライアル終了後、本稼働する際も、寄付先については参加者の意見を参考にしました。 最終的にTABLE FOR TWOに決めたのは、TABLE FOR TWOの寄付ができる自動販売機を設置していたことなどもあり、当社社員がTABLE FOR TWOの取り組みをよく知っており、共感していたからです。TABLE FOR TWOはトライアル時の3つの寄付先の一つでもあり、一番人気がありました。
給与天引きプログラムに参加する社員は、年々増えており、反対に、参加後活動を休止する社員はほとんどいません。このことからも、社員主体で取り組む社会貢献活動として浸透してきていることを実感しています。
併せて、SDGsの啓発活動も進めています。 社員一人ひとりの社会課題への意識が向上していることも、当プログラムへの参加者数が増加している背景だと考えています。 SDGsへの貢献が求められている中、仕事以外でもグローバルな視点を持ち、社会課題の解決に貢献できるということが、強いモチベーションにつながっていることを感じています
デジタル化を進めて社会貢献も次のステージへ
──今後の貴社社会貢献の方向性などを教えてください
当社の社会貢献では、“地域社会”というキーワードが欠かせません。 コロナ禍において、地域社会の方々と、実際に集まって何かを共同するということが難しくなった部分もありますが、 新しい社会貢献の形を引き続き模索していきたいと考えています。 もう一つは、デジタル化です。デジタルの力を活用することで、もっとカジュアルなコミュニケーションがとれるようになるのではないかと考えています。 これからも「能動的なCSR」を実現するため、様々な形で取り組んでいきたいと考えています。