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環境変化の“気づき”と“課題”から生まれた
「社会貢献×健康増進×社内活性化」

日本たばこ産業株式会社 | 2021.10

アイデアがつながる、社会貢献のカタチ

──貴社内ムーブメントの一つになっている「社会貢献 X 健康増進 X 社内活性化」。企画の想いを教えてください

きっかけは、コロナ禍での部署異動でした。私(明吉さん)は、2020年に現部署に異動したのですが、異動して間もなくコロナ禍で在宅勤務となり、職場環境が一気に変わってしまいました。業務のことを色々聞きたくても聞けない、コミュニケーションがこれまでのようにできないことへの歯がゆさを感じました。 その中でも、「包摂的かつ持続可能な地域社会の発展へ貢献すること」の歩みを止めず、当社としての社会貢献を進めるためにはどうしたらよいのか・・・と情報収集していました。 そのような折、TFT主催の年次報告会で、他社様で実施していたウォーキングイベントを寄付につなげた企画を聞き、ぜひ当社でも導入したい!と考えました。

「ウォーキングラリー」に、従業員一人が1日8,000歩以上達成すると、開発途上国の子どもたちへ給食1食分(20円)をTFTに寄付する。
連携先:人事サポート室、ジェイティ健康保険組合

企画設計で大切にしたのは、“コミュニケーション”

──企画したり、運営したりする中で大切にされたことやポイントを教えてください

私自身の感じた“コミュニケーションの歯がゆさ”は、企画設計をする際に大切にしました。コロナ禍で多くの人たちが苦しい時間を過ごしていると感じています。だからこそ、人と人がつながり、同じテーマを共有して、コミュニケーションを取ることができる形にしたいと考えました。 当社にとっては初めての試みだったため、社内での承認に時間がかかるかと予想していたのですが、様々な人たちにご協力頂き、企画から3週間というスピードで実現しました。 前年度から健康保険組合主催で専用ツールを利用したウォーキングイベントを実施していましたが、新しいエッセンスを求めていたタイミングだったとのことで、よい連携が生まれたこともうれしく思っています。 全国にいる従業員への参加の声かけについては、各拠点の保健師さん達も加わって個別にPRしてくださり、結果3000人ほどの従業員が参加をしてくれました。

ウォーキングラリー広報用ポスター
社員食堂のモニター・掲示板等興味を持ったその場でpepupにアクセスできるようQRコードを付けるなど参加促進のための広報を心がけました。

社会貢献、健康、そして社内活性化。一石三鳥の取り組みに成長!

──参加された社員の皆さんの反応はいかがでしたか?

歩いて健康に!だけではない効果が生まれていることを実感し、とてもうれしく感じています。「ウォーキングラリー」をチームビルディングに活用し、目標を共有して応援しあったり、ゲーム要素を取り入れたりして、チームメンバー同士のコミュニケーション活性化につなげてくれている部署もあります。 また、参加した従業員から、ウォーキングをご家族で取り組んだという共有ももらいました。「子どもたちと散歩をすることで親子間のコミュニケーション機会が増えた」、「アフリカ・アジアの子どもたちの置かれている状況や、歩くことが支援につながることを子どもに伝えるきっかけになった」といった声が寄せられました。

──今後の貴社社会貢献の方向性などを教えてください

2021年5月に実施した「ウォーキングラリー」には、全国のJTグループ従業員2,818名が参加し、40,335食相当の寄付をすることができました。 そして、従業員の健康保持・増進と社会貢献を組み合わせた取組みが評価され、健康経営優良法人2021~ホワイト500~に5年連続認定、関西スポーツ応援企業 健康経営賞を受賞致しました。現在は、さらに多くの従業員に楽しく継続をして、健康と社会貢献の両立を推進できるよう、アンケートを収集して改善策を検討しています。 また、当社では、サステナビリティ中期取り組み目標として2030年までに就業時間内に30万時間のボランティア活動に従事することを目指しています。コロナ禍で大きく変わった環境ではありますが、ボランティア活動の形も柔軟に変えながら、従業員参加型の社会貢献活動を企画していきたいと考えています。

ウォーキングラリー事務局の皆さま

  • サスティナビリティマネジメント部 明吉美佳様(企画者および取材対応者)、石渡由紀子様
    人事サポート室 富樫剛様、岡田貢様
    ジェイティ健康保険組合 内藤隆様