主な現地提携団体
- 団体名
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- Kageno
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ルワンダは、穏やかな丘陵と段々畑が広がる風景から「千の丘の国」と呼ばれています。1994年に起きた「ルワンダ虐殺」で経済は一度崩壊しましたが、現在は「ICT立国」を掲げ、都市部を中心に若手起業家を多く輩出するなど、急速な発展を見せています。TFTの支援先は、ルワンダ南西部に位置する、山々に囲まれた農村「バンダ村」です。この地域は、インフラが整っていないために経済的な発展が難しく、平均世帯収入は1日あたり1ドル以下で、国内で最も貧困率が高い地区のひとつです。 貧しい家庭の子どもたちにとって家業を手伝うことは、学校にいくよりも優先度が高く、TFTが支援を始める前は、3人に1人は小学校を中退してしまう状況でした。
TFTは、2010年にバンダ村の幼稚園で学校給食プログラムをはじめ、その後小中学校に拡大し支援を継続してきました。主食として、米、カウンガ(トウモロコシ粉をお湯で練ったもの)、またはキャッサバのいずれかを、さらにおかずとして豆と野菜を使った料理を出しています。一部の幼稚園では、朝食にお粥も提供しています。加えて、栄養失調の兆候がある子どもには、緑黄色野菜や豆類、卵などを含む特別食を週に3回提供しています。
給食が始まって以来、学校に来なくなってしまった生徒が、再び登校する姿が見られるようになりました。TFTが届ける給食は、子どもたちが学校に通って学び続ける大きなモチベーションになっています。支援を続けて約15年、それまで大学進学者がいなかった村から、進学する者が少しずつ出てきています。彼らは、村のヒーローであり、学び続けて人生を切り開いていく姿は、下級生のよいお手本にもなっています。