日頃よりTABLE FOR TWO(TFT)の活動にご参加・ご協力を頂き誠にありがとうございます。TFTは2007年の創設以来、日本発の世界的な社会貢献活動として先進国における肥満と、開発途上国における飢餓や貧困を同時に解消すべく、幅広い取り組みを行ってまいりました。私たちの活動には創設当初から多くの方々のお力添えを頂き、これまでに1億食以上の学校給食を開発途上国の貧困地域に届けています。
TFTの支援先であるアフリカ地域では、気候変動や長引く紛争、ロシアのウクライナ侵攻に伴う食料価格の高騰、世界的なインフレーションなどの影響により、多数の人々が深刻な食料不足に陥っています。さらにロシアが黒海穀物合意からの離脱を発表したことで、穀物価格の上昇がさらに問題を深刻化させるのではと危惧されています。実際、2022年にはアフリカの全地域で飢餓人口が増加、世界平均の2倍以上の5人に1人が飢餓に直面しており、依然として世界最悪の状況にあります。この状況の中、栄養バランスの良い食事を確実に食べられる学校給食はこれまで以上に重要になり、皆さまのご支援で多くの子どもたちにその機会を提供することができています。
日本国内の活動では、社員食堂でのTFTプログラムや、健康増進プログラムに新たに参加される企業が増えています。また、開始から9年目を迎えた「おにぎりアクション」には、過去最大数の企業、団体からご協賛・ご寄付を頂きました。32万枚を超える写真を世界中からご投稿いただき、約180万食の給食を届けることができました。
TFTの活動にご賛同いただき、心から感謝申し上げます。皆さまの温かい支援が、「TFTの食卓の輪」を通じて世界中の子供たちの未来に希望を与えています。今後も、飢餓や肥満といった社会問題に果敢に取り組み、より良い未来を築くために努力してまいります。皆さまのご支援が引き続き必要です。どうぞこれからもTFTの活動にご理解とご支援をいただければ幸いです。みな様の温かいご支援を頂けますよう、心からお願い申し上げます。
2024年4月 小暮真久
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代表理事
小暮真久
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1972年生まれ。早稲田大学理工学部卒業後、オーストラリアのスインバン工学大で人工心臓の研究を行う。
1999年、同大学修士号修得後、マッキンゼー・アンド・カンパニー東京支社へ入社。
ヘルスケア、メディア、小売流通、製造業など幅広い業界の組織改革・オペレーション改善・営業戦略などのプロジェクトに従事。
同社米ニュージャージー支社勤務を経て、2005年、松竹株式会社入社、事業開発を担当。
経済学者ジェフリー・サックスとの出会いに強い感銘を受け、その後、TABLE FOR TWOプロジェクトに参画。
2007年NPO法人TABLE FOR TWO Internationalを創設。