主な現地提携団体
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フィリピンは、太平洋に浮かぶ7,000強の島々からなる自然豊かな国である一方、火山や台風など自然災害に見舞われることが、世界的に見ても多い国でもあります。TFTの支援先、ルソン島西部のカステリヤホスには、20世紀最大規模の大噴火となったピナツボ山噴火の被災者再定住地区があります。経済発展が著しい近年でも、世帯あたり1日2ドル未満で暮らす貧困層が国民全体の4割を占めると推定されており、そういった貧困層が自然災害の影響を最も強く受けています。
TFTは、2014年からカステリヤホスの小学校で、発育不良と診断された生徒を対象に給食支援を行っています。給食は、一人あたり約0.5合のごはんに肉や魚、野菜をつかったおかず、さらにバナナなどの果物が添えられます。週に数回は卵を使った献立も登場し、栄養バランスのとれた内容になっています。身体測定を毎月行っていますが、半年ほどで多くの生徒に体重の増加などの改善が見られます。
フィリピンでは、ファストフードを中心とした炭水化物や油、塩気の多い食べ物を過剰に摂るなど、偏った食生活が社会問題にもなっています。学校給食プログラムでは、給食の提供に加えて、栄養講習や料理コンテスト、菜園講習も実施しています。多くの親が積極的に参加をしており、子どもたちの食事改善のきっかけとして重要な役割を担っています。また、菜園講習に参加した子どもたちの中には、自分の手で野菜を育てることで野菜嫌いを克服した子どももいます。