年: 2024年

  • 支援先レポートVol.47を公開しました

    支援先レポートVol.47 / Jan 2025

    学校菜園の活用 @ フィリピン カステリヤホス

    収穫した野菜を給食に使っています

    学校内にある菜園の栽培を担当しているのは、一部の教員と給食支援を受ける生徒の保護者です。温暖な気候のため、通年で栽培と収穫が可能ですが、季節ごとに違いもあります。例えば、乾季にはトマトやナス、大根、冬瓜などが育ち、雨季には空心菜やカボチャが豊富に収穫できます。収穫した野菜は、給食の食材として使用されます。
    年に数回、栽培方法や土壌改良についての講習会が開かれます。ここでは、鶏糞や牛糞、食べ残しを使ったコンポスト作成方法や、使用済みの袋をプランターとして再利用する方法を学びました。
    さらに、新たにキノコの栽培にも取り組み始めました。キノコ栽培の専門家である保護者から指導を受け、菌床を作成し、学校内の小屋に棚を設置してヒラタケなどのキノコを育てています。収穫したキノコは給食で使われるだけでなく、教師や保護者に販売され、その収益は給食の食材購入に充てられます。

    クリスマスとお正月の縁起を担ぐ食事

    日本では長寿や厄落としを願って年越しそばを食べたり、五穀豊穣や無病息災、子孫繁栄を願ってお節料理を食べたりしますが、フィリピンでもクリスマスやお正月には、縁起を担いだ食事が登場します。

    人口の9割をキリスト教徒が占めるフィリピンでは、クリスマスは一年で最も重要なイベントです。12月24日の夜、Noche Buena(ノチェブエナ)と呼ばれるこの特別な夜には、家族が集まり、ごちそうを食べたり、プレゼント交換をしてクリスマスを祝います。Noche Buenaはスペイン語で「おやすみなさい」や「神聖な夜」を意味します。

    給食にスパゲッティが登場

    クリスマスの定番メニューには、レチョン(豚の丸焼き)、ハム、パンシット(フィリピン風焼きそば)、フルーツサラダなどがあります。近年では食文化の変化に伴い、スパゲッティでお祝いする家庭も増えてきました。実際にこの時期はスーパーマーケットでは、麺類やソースの販売スペースが拡張されます。フィリピンの定番調味料であるバナナケチャップ(バナナ、酢、砂糖から作られる)は、スパゲッティのソースにも使われます。

    12月には給食にもスパゲッティが提供されました。普段とは違う給食に子どもたちは大喜びで、おかわりをする子もたくさんいました。


    クリスマス時期のスーパーマーケット。スパゲッティやソースの売り場が拡張されます。

    子どもたちにインタビュー


    • ザイラさん(4年生)
    • <2024年の振り返り>

      • 以前は野菜が嫌いだったけど、食べられるようになり、今は野菜が好きになった(ゴーヤだけはまだ嫌い)
      • 新しい友達ができた

      <2025年の抱負>

      • もっとたくさんの友達を作りたい
      • 良い成績を取りたい

    • ジュリエンヌさん(5年生)
    • <2024年の振り返り>

      • 8科目中6科目で、クラスで一番の成績を取り、表彰された(Best in Subject)
      • 友達と仲良くできた
      • 給食をたくさん食べることができた

      <2025年の抱負>

      • 来年も勉強を頑張りたい
      • 先生を困らせないようにしたい

    成績優秀者の表彰

    フィリピンの学校では、学期末に成績優秀者が「Best in Subject」として表彰されます。表彰はクラス全員の前で行われ、リボン、メダル、賞状などが授与されます。バライバイ小学校では、表彰リボンが授与されます。

    成績優秀者の表彰だけでなく、積極的に授業に参加した生徒やリーダーシップを発揮した生徒、そして欠席せずに学校に通った生徒も表彰されることがあります。

    自分の子どもが表彰されている写真をSNSに投稿する保護者も多く、子どもにとっても保護者にとっても誇らしい瞬間です。

    TFT事務局より


    支援先レポートNo.47
    ※印刷してポスターとしてご掲示いただけます

    今回取り上げた学校菜園の活用の取り組みは、子どもたちの栄養改善の手段にとどまらず、保護者や地域の方々の知恵や力を結集する場にもなっています。特にキノコ栽培の事例では、保護者の経験・知見から学校全体で新たな収穫物を生み出し、さらにその収益の一部を給食に還元される仕組みが作られ、コミュニティの連携や活動の持続可能性を感じられます。TABLE FOR TWOの支援がこうして地域の自立へとつながる様子を見て、私たちの活動の意義を改めて実感しました。また、クリスマス特別メニューのように食を通じて文化に触れたり、周囲の人々との絆を深めたりする経験は、子どもたちの心に残る貴重な思い出になったことでしょう。学校給食をきっかけとして子どもたちが様々なことを学び、小さな目標を積み重ねて大きな夢を実現していけるよう願っています。今後も皆さまからのご支援をもとに、世界の子どもたちが健康に笑顔で過ごせるような環境づくりを支援してまいります。

    2024年12月「朝日新聞GLOBE+」にて、フィリピンの様子を取材していただきました。こちらもぜひご覧ください!

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  • 2024年 年末年始の営業日について

    いつもTABLE FOR TWOを応援いただきありがとうございます。
    TFT事務局は、年末年始休暇のため、下記期間は休業させていただきます。
    ご不便をお掛けいたしますが、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。


    2024年12月28日(土)~2025年1月5日(日)


    休業期間中にいただいた各種お問い合わせにつきましては、
    2025年1月6日(月)より順次対応させていただきます。

    新年も変わらぬご支援のほど、何卒よろしくお願いいたします。

  • マンスリーニュース2024年12月号を公開しました

    マンスリーニュース2024年12月号を公開しました

    Monthly Dec 2024

    ルワンダ 未来を紡ぐ、かけがえのない贈り物
    寄付月間に給食を贈ろう

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  • マンスリーニュース2024年11月号を公開しました

    マンスリーニュース2024年11月号を公開しました

    Monthly Nov 2024

    ケニア 給食が支える子どもたちの学びの場
    世界食料デーキャンペーンの様子

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  • サーバーメンテナンスによる一時システム停止のご案内

    サーバーメンテナンス実施のため、下記日時においてクレジットカード決済の新規寄付の申込み及び、決済クレジットカードの変更ができません。
    ご利用いただいている皆様にはご迷惑をおかけしますが、ご理解の程何卒よろしくお願いいたします。

    日時:
    <新規寄付の申込み>
    2024年11月18日(月) 4:00 – 6:00
    ※決済を実行したタイミングでエラーメッセージが表示され、次の画面に進むことができません。メンテナンス終了後に、改めてお申込みください。

    <決済クレジットカードの変更>
    2024年11月18日(月) 3:30 – 6:30

  • マンスリーニュース2024年10月号を公開しました

    マンスリーニュース2024年10月号を公開しました

    Monthly Oct 2024

    タンザニア 給食前の手洗い習慣
    10月16日は世界食料デー / TFT強化月間 / おにぎりアクション2024

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  • 支援先レポートVol.46を公開しました

    支援先レポートVol.46を公開しました

    支援先レポートVol.46 / Sep 2024

    ザンジバル政府主導の学校給食プログラム
    @ タンザニア ザンジバル

    TFT支援に加えてザンジバル政府の予算も投入され、学校給食プログラムが拡大しています。

    ザンジバルでは現在42の小学校で22,000人の子ども達に週5回の学校給食を提供しています。うち、27校15,000人分がTFTの支援で、残りをザンジバル政府が賄っています。(2024年5月現在)
    学校で給食プログラムが始まると子ども達が学校へ来るようになります。例えば全校生徒が720人なのに、登校者数が180人だったり、別の学校では朝の始業時に22人が登校しても途中で帰ってしまい、終了時には10人しか残っていないことがありました。給食提供が始まると授業を最後まで受け、休まなくなりました。家で朝ごはんを食べずに登校する多くの子どもたちにとって、給食はその日の最初の食事なのです。

    将来の可能性を引き出す学校給食

    18歳のムズリヒ君は小学校6年生の時に給食が始まりました。以前はその日に食べるものを買うために、少額の報酬を得ようと、学校を抜け出して漁をしていました。給食があればその必要はありません。給食があることで学業に集中し、その結果、成績優秀者のみが入学を許される中学校へ進むことができました。教育は子ども達の将来の可能性を引き出し、大きな力となります。

    クラス全員で輪になって座ってお粥を食べる様子

    「学校給食がない頃、子どもはお腹が空いて機嫌が悪かったり、元気がなかった」とお話をしてくれたのは、2人の妻の間に10人の子どもがいるジュマさん。上の4人の子どもは給食がなかったので、朝から帰宅まで食べるものがなかったそうです。給食が出るようになってからは、子どもは穏やかで理知的になり、勉強をするようになりました。
    ジュマさんは「子ども達にとって給食はとても有益なこと。ずっと続いていくことを祈っている」と話してくれました。

    ザンジバルでは一夫多妻制が認められており、2人の妻に合計10人の子どもがいるジュマさんと妻のアーシャさん

    地元政府による給食プログラムの管理と推進

    給食プログラムを開始するにあたり、ザンジバル政府の教育省は給食提供を行う学校を選定します。都市部から離れた経済的に厳しい地域の学校の中から、調理に必要な水が確保できることが条件の一つになります。ザンジバルは地下水が豊富ですが、水を汲み上げるためのポンプと電力が必要になります。次に、ザンジバル政府教育省の担当者が生徒の保護者に向けて説明会を行います。政府が給食調理に必要な食材や、調理器具の手配と提供を行いますが、薪や水の調達、日々の調理、その他の運用は学校と保護者が協力して行いますので、学校や保護者から理解と協力を得ることがとても大切です。

    調理や運営は各学校で行っています。ボランティアの保護者が交代で行っている場合や、全保護者からお金を集めて調理担当者を雇っている場合など、学校によって異なります。調理場も違いがありますが、最も簡易的な三石かまどの場合は、薪の周りに簡易的な五徳となる石を置き、その上に鍋を置いて調理します。数百人分を作るので重労働です。子ども達が楽しみにしている給食の為に、たくさんの大人たちが協力しています。

    簡易的な調理場

    ザンジバルの給食プログラムは、食材を提供する地元の農家グループにも多くのメリットをもたらし、地域経済にも貢献しています。自家消費のみの農業に従事していた零細農家が、このプログラムに参加することで農業省のトレーニングを受けて技術が向上し生産量が増加しました。話を聞いた農家は、学校給食という安定した市場で現金収入を得られるようになり、暮らしが大幅に向上したと話します。
    教育省の担当者は、食材提供を行う農家グループと学校の架け橋も担っています。政府と契約を結んだ農家グループは、事前に約束した食材を決められた量だけ学校へ納入しますが、品質に問題があった場合などは、教育省の担当者が間に入って、品質を確認するなどして問題を解決する場合もあります。

    給食プログラムに食材を提供する農家

    ザンジバルの姿

    ストーンタウンの海岸沿い

    薪で調理する一般家庭

    タンザニアのザンジバルは、美しいサンゴ礁の海に囲まれ、ヨーロッパから多くの観光客が訪れるリゾート地です。首都のザンジバルシティの中心部であるストーンタウンは、アフリカ文化とアラブ文化が融合したエキゾチックな街として世界遺産にも登録されています。
    しかし、ひとたびストーンタウンを離れると、人々の暮らしはとても貧しい場合が多く、ザンジバル政府によるとザンジバルの貧困ラインは1世帯当たりひと月わずか4.9ドルです。国際貧困ラインである1人当たり1日2.15ドルと比較しても大幅に低く、地域全体の貧しさが窺えます。

    このようなザンジバルで、TFTの支援により、ザンジバル政府主導で2014年に学校給食プログラムが開始しました。開始当時の資金は全てTFTからの支援だったのですが、徐々に政府予算も投入され、給食提供している学校数を増やしています。今後もザンジバル政府は給食提供する学校数を増やす戦略を立てて実行に尽力しています。

    現地から届いた
    ショートムービーを公開!

    給食がはじまるよ in ザンジバル・タンザニア

    TFT事務局より


    支援先レポートNo.46
    ※印刷してポスターとしてご掲示いただけます

    2024年5月に、タンザニアのザンジバルへ視察に行って参りました。TFTとしては2014年から支援を続けていますが、個人的には初めて訪問する地でした。事前の資料などから読み取れる現地の経済状況は厳しいものである一方で、観光客向けの情報には美しい海のあるリゾート地を強調するものばかりで、その落差に戸惑いつつ理解を深めようと臨んだ視察でした。
    実際にその落差は共存していましたが、協働パートナー団体やザンジバル政府と対話をし、給食提供の現場を見て感じたことは「未来への希望」でした。ザンジバル政府は給食プログラムを高く評価し、推進に力を入れています。学校の先生や保護者も給食提供を歓迎してくれています。そして何よりも子ども達や携わる大人たちの未来への希望を持つお手伝いが出来ていることを実感しました。
    このレポートでは、TFTにお力添えくださっている皆さまからのご支援が、大きな意義を持って現地に届いている事が少しでもお伝えできていれば幸いです。

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  • マンスリーニュース2024年9月号を公開しました

    マンスリーニュース2024年9月号を公開しました

    Monthly Sep 2024

    ルワンダ 子どもたちの未来へ繋ぐふるさとの味
    TFT寄付つき商品「ふるさとごはんシリーズ」を販売 <内海産業>

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  • 日本経済新聞朝刊の「私見卓見」にTFT代表理事の小暮による寄稿が掲載されました

    日本経済新聞朝刊の「私見卓見」にTFT代表理事の小暮による寄稿が掲載されました。「SDGsに必要なマーケティング」をテーマにした内容です。寄稿の中では、ポスト資本主義のあり方が問われる中、SDGs達成のためにNPOと企業・自治体の共創で社会課題を解決することの重要性についてコメントいたしました。また、ビジネス視点での連携のプラットフォーム事例として「おにぎりアクション」についても記事の中で紹介しております。組織の垣根を超えて社会課題に取り組む動きがますます広がるよう、引き続きTFTも力を尽くして参ります。

    <掲載媒体>
    「日本経済新聞」 2024年7月18日朝刊 私見卓見:SDGsに必要なマーケティング

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