年: 2022年

  • 支援先レポートVol.41を公開しました

    支援先レポートVol.41を公開しました

    支援先レポートVol.41 / Jan 2023

    学校給食は子どもたちのライフライン @ ケニア ルシンガ島・ムファンガノ島

    TFTが支援する、ケニア西部のヴィクトリア湖に浮かぶルシンガ島とムファンガノ島は貧困家庭の多い地域です。島に暮らす人々の多くは漁業に従事しており、水揚げ量の多い場所を求めて沿岸を転々とする漁師もいます。そのため親戚や祖父母宅にとり残される子どもが少なくありません。大家族で少ない収入の家庭では、お粥や漁でとれた魚の残りだけという食事は日常風景です。さらに困窮が厳しい場合は、一日に確実に食べられるのは給食だけという子どもたちもいます。ケニアでは主食のトウモロコシ粉や植物油の価格が高騰しており、食費を賄うだけで精一杯で、学費が払えない家庭も出てきています。

    子どもたちの日常

    ムファンガノ島に行くには本土から水上バスで約2時間かかります。1694mのクェツツ山がそびえ、カゲノ小学校校舎は急な斜面に建てられています。給食を調理するキッチンは湖岸にあり、給食時は、生徒は校舎から岸まで急な階段を下る必要があります。生徒の家や畑も同様に斜面にあることが多く、また水道が通っていないため、子どもたちは湖まで下りて水浴びや食器洗いをし、水のタンクを持ってその急な斜面を登ります。

    栄養バランスのとれた給食メニュー

    週2回はトウモロコシや豆を煮たギゼリが提供されます。ギゼリはケニア山山麓の部族の伝統料理ですが、今ではケニア全土で食べられています。茹でた豆とトウモロコシを、炒めたトマトと玉ねぎのソースに加え柔らかくなるまで煮ます。豆のタンパク質とトウモロコシの炭水化物が一緒にとれ、ケニアの昼食の定番メニューの一つです。

    ケニアのトウモロコシはメイズ(英名)またはマヒンディ(スワヒリ語)と呼ばれ、食事に欠かせないものです。粉にしてウガリとして食べる以外にも、安価で手頃な昼食となる焼メイズが道端で売られています。メイズは日本で食べるスイートコーンと比べて表皮が白く固く、淡泊な味がします。


    • 明日の給食に使う豆の準備をしています

    • 食事前の手洗いは習慣化しています

    • 給食は友達と一緒に外で食べます

    ルシンガ島・ムファンガノ島 インタビュー / 先生、保護者

    • スタントン先生 (ムファンガノ島カゲノ小学校)
      3歳から6歳までのプレイグループの先生です。ムファンガノ島で生まれ育ち、ムファンガノ島に多いスバ族の出身です。
      プレイグループでは食事の仕方やトイレの使い方、手洗いの大切さなどについても学びます。
      また家で食事を満足に食べられない生徒がいるので、毎朝、昨日の夕食に何を食べたかを生徒に聞くことで、
      子どもの健康状態などをチェックするようにしています。
      子どもたちが成長する姿を見るのが楽しいけれど、
      この年齢の子どもは感覚が繊細で、幼年時の経験が子ども達の将来に影響を及ぼすため、大変な仕事でもあると話してくれました。

    ムファンガノやルシンガ島の生徒の家庭を訪問しました


    • 漁業と農業の両立で生計を立てるトムとマーシィー夫妻
    • トム / マーシィー夫妻
      ムファンガノ島のカゲノ小学校に子どもが通っているトムとマーシィー夫婦は家族11人の大家族です。
      トムさんは漁に出ながら畑を耕し、朝の6時から夕方の6時まで働きます。マーシーさんは浜で魚の処理を手伝って賃金を得ています。
      カゲノ小学校*に通う低学年の子どもは給食を食べられますが、公立学校に通う高学年の子ども達は給食がないため、昼は自宅に帰ってきます。
      家に食べ物がない場合は、何も食べずに授業に戻ります。

      子どもには教育を受けて自分よりも良い暮らしをして欲しいと考えています。

      *カゲノ小学校は保育園児~小学校2年生までのため、3年生からは公立学校に編入します


    • 市場で食材を売る事業をしているクインタさん
    • クインタさん

      クインタさんの子どももカゲノ小学校に通っています。夫はムファンガノ島で先生をしており、
      クインタさんは市場で米や砂糖を売るお店を経営しています。
      クインタさんのお宅にはテレビがありソーラーパネルで発電ができ、このあたりではかなり裕福な家庭です。夕食はお米や魚、野菜を買ってガスで調理をします。
      残念なことに、最近子どもの一人を亡くしました。このあたりには診療所に医師がおらず、
      唯一の看護師が休暇などで不在の場合は医療サービスが受けられなくなります。
      救急時はオートバイで大きな病院に行く必要があります。


    • 浜にはトタンで建てられた借家が並んでいます。
      住居の前にいるリリアンさんと一番下の息子
    • リリアンさん

      リリアンさんは夫と子ども5人の7人家族の母親です。
      子ども3人はルシンガ島のカマヨゲ小学校に通っています。
      夫は湖に漁に出て、リリアンさんも自宅の前の浜で、魚の処理などの仕事をして賃金を得ています。
      漁や浜での仕事から得る収入は少なく、家賃や食費を支払った残りを学費として貯めていますが、子どもの試験代の150シリング(約167円)*の支払いができないこともあります。
      夕食はお粥だけのことがほとんどで、週に数回程度、魚を口にすることができます。
      子どもは学校に行けば確実に昼食を食べることが出来るので安心だと話してくれました。
      最近の悩みは長男の進学についてです。成績優秀な長男が仮に高校に受かったとしても、学費が払えないため入学を諦め、
      漁師になるしかないのではないかと心配しています。

      *2022年12月13日の交換レート。ケニアの公立小学校は学費は無料であるが、PTA費や試験準備費用、制服は保護者負担。

    TFT事務局より


    支援先レポートNo.41
    ※印刷してポスターとしてご掲示いただけます

    アフリカ最大の湖、ケニア西部のヴィクトリア湖に浮かぶ島、ムファンガノ島とルシンガ島。エイズが蔓延しているこれらの地域では、学校に通う子どもたちの1/3が孤児です。厳しい環境に置かれている子どもたちですが、元気いっぱい迎えてくれ、カメラを向けると笑顔を見せてくれます。今回は、そんな彼らを支える大人たちの声をお届けしました。仕事に誇りを持ち、子どもたちに寄り添いながら次世代育成に取り組む先生たち。彼女たちの想いに共感するとともに、子どもたちの未来をつくっていくという強い信念と行動力に、尊敬の想いを抱いています。また、保護者にとっても学校教育を安心して受けられる環境は、希望となっています。学校給食に期待される役割は、命を繋ぐライフラインとしてだけでなく、子どもたち一人ひとりが希望する未来に向かうためのチケットであることを実感しています。「想いをもって行動する」。私たち一人ひとりができることについて問いを立て、多くの人と一緒に考えたりアクションしたりしていきたいと考えています。

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  • マンスリーニュース2022.11月号を公開しました

    マンスリーニュース2022.11月号を公開しました

    Monthly Nov 2022

    おにぎりアクション結果発表!
    おにぎりフォトグランプリ受賞作品

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    マンスリーニュース2022.10月号を公開しました

    Monthly NeOctOct 2022

    10月はTFT強化月間
    おにぎりアクション10/6スタート!

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  • 支援先レポートVol.40を公開しました

    支援先レポートVol.40を公開しました

    支援先レポートVol.40 特集ページ Sep 2022

    教育危機を乗り越え、学び続ける子どもたち @ ルワンダ バンダ村

    パンデミック初期には世界中の学校が閉鎖されましたが、アフリカ地域では再開後に学校に戻らなかった子どもがいると報告されており、
    教育危機が懸念されています。バンダ村では2021年1月の学校再開後、以前とほぼ同数の生徒が学校に戻り、
    その後の中退も増えていません。休校中に十分な自宅学習ができなかったため、
    進級できずに同じ学年を繰り返している生徒もいますが、その子たちも積極的に授業に臨み、学習を続けています。
    給食は子どもたちが学校に通い続ける大きな理由の一つです。

    17歳のジョセフ君は小学校5年生です。7人兄弟で家計に余裕がなく、学校に通えない期間がありました。
    給食のおかげで再び学校に通うようになりました。小学校を卒業した後は中学校に通い、さらに大学に進学したいという夢をもっています。

    未来のために学び続ける子どもたち

    ルワンダのバンダ村では現在幼稚園3園と小・中学校2校の生徒2,345人に給食を提供しています。
    パンデミック初期の2020年には学校が10か月にわたって閉鎖されました。
    閉校中の遅れを取り戻すために、この数年は学年暦を変更し、学期の間の休みを短縮するなどの対応がなされています。

    ルワンダの子どもたちは6歳で小学校に入学します。けれど途中で学校に通わなくなってしまい、
    数年後に復学するケースも珍しくありません。周りのクラスメイトよりも2~3歳上の子どもも多く、
    十代になってから学校に戻り学びなおす子もいます。

    ルワンダ全体では2010年代の後半に小学校の修了率が60%台から90%台に急伸しました。
    中学校に進学を希望する子どもが増える中、学び続ける環境を整備することの重要性が高まっています。

    初等教育修了率(参考:THE WORLD BANK)

    ルワンダの感染症対策

    新型コロナウイルスのパンデミックが始まって以来、ルワンダは東アフリカの中でも最も厳格な感染防止措置を講じてきました。
    感染者の多い時期には夜間外出が禁止になったり、バスなどの公共交通機関の乗車人数が制限されたりしていました。
    薬局で抗原検査を受け、その結果がスマートフォンのアプリで確認できる仕組みも構築されています。

    2022年7月に学年暦が終了しましたが、教室内ではマスクの着用が求められていました。
    また手洗い指導などの衛生教育も続けられています。

    学校での衛生教育に加えて、訓練を受けたユースボランティアが家々を回り、
    字が読めない人のために感染症予防や予防接種のパンフレットの内容を説明しています。

    政府予算とTFT支援の組み合わせ

    ルワンダでは2021年秋から政府予算による学校給食が始まりました。未就学児から中学生まで全国の約300万人が対象です。
    この政府予算による給食では、1食あたりの費用を150ルワンダフラン(RWF)としており、日本円に換算すると約20円です。
    そのうち約3分の1にあたる56RWFを政府が負担し、残りの3分の2を保護者が負担するという仕組みになっています。
    保護者は1食あたり13円の負担を求められています。

    現金収入の手段をもたない家庭も多いバンダ村のような農村地域では、子ども一人あたり毎月300円程度を支払うのは容易ではありません。
    保護者からは費用を徴収せず、政府からの予算を受け取ったうえで、毎日ではなく週に2回程度に縮小して給食を提供している学校も多い状況です。

    バンダ村でも保護者からの一律の徴収は難しいことから、公立の小・中学校では週に2回は政府予算を活用した給食を提供し、
    残りの3回はTFTからの支援による給食を提供しています。
    政府予算による給食では、トウモロコシ粉やキャッサバ粉を使った主食ウガリに豆の煮込みや野菜を添えたものが定番メニューとして提供されています。
    TFTからの支援による給食では、卵や牛乳、果物を使い、栄養バランスがとれるように工夫しています。
    野菜や果物、卵、牛乳などは、主にバンダ村で収穫されたものが給食の材料として使われています。給食室の近くで鶏と乳牛を飼育しており、
    卵と牛乳は貴重なたんぱく源となっています。食料価格が世界的に高騰するなかで、村内での地産地消の重要性がますます高まっています。

    バンダ村 インタビュー


    • リリアーネ(14歳)
    • 両親が離婚し、それぞれ別のパートナーと生活を始めたことにより、私は叔母のところで暮らすことになりました。
      家族のことで大変な状況が続いたうえに、叔母も裕福ではないので、学校に通いたいという気持ちは消えていました。
      そんなときに叔母が、学校に通えば毎日給食が食べられると教えてくれました。
      今は小学校2年生のクラスに通っています。給食がなければ学校に通うことはなかったと思います。


    • マリー(4年生の担任)
    • 昨年教師になったばかりで、今は4年生に英語とキニヤルワンダ語(公用語の一つ)を教えています。
      教師の仕事を始めてすぐに、バンダ村では貧しい家庭出身の子どもも、休まずに学校に通い元気に過ごしていることに気がつきました。
      子どもたちは給食を楽しみにしています。子どものなかには、学校で食べる給食がその日の唯一の食事という子もいます。
      新型コロナウイルスのパンデミックという困難な状況にありますが、給食が子どもたちと保護者に希望を与えているのは間違いありません。

    現地から届いた
    ショートムービーを公開!

    給食のある風景 in ルワンダ

    TFT事務局より


    支援先レポートNo.40
    ※印刷してポスターとしてご掲示いただけます

    2010年の支援開始から10年以上が経ったバンダ村。かつて支援を受けた子どもの中には、大学卒業後村に戻り、
    教師として次世代の育成に貢献している若者もいます。こうした報を聞くのは私たちにとってとても喜ばしく、
    支援から自立への確かな歩みを感じさせます。教育を受けた若者が次世代を貧困から救う原動力へ。
    年月を重ねることでこうした事例が積み重なり、村全体が自立に向けて前進していくであろうと期待が膨らみます。

    SDGsの描く世界は、地域・時代を問わず1人1人がそのポテンシャルを遺憾なく発揮できる公平な社会です。
    次世代を担う子どもたちの健やかな発育と教育はその核とも言えるでしょう。
    給食支援によってこれらを支えてきた私たちにとって、コロナ禍は活動の重要性を改めて自覚させられる出来事でした。
    バンダ村で生まれつつある良い循環を途絶えさせないためにも、自立まで伴走し続けることが大切であると感じています。

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  • マンスリーニュース2022.6月号を公開しました

    マンスリーニュース2022.6月号を公開しました

    Monthly News Jun 2022

    FROM ケニア
    果物狩りでTFT / 参加企業のお取組み紹介(寄付つきウォーキング)

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  • 日本テレビ「ZIP!」でおにぎりアクションをご紹介いただきました

    2022年5月30日放送の、日本テレビ「ZIP!」でおにぎりアクションをご紹介いただきました

    日テレ系「Good For the Planet ウィーク」(5/29〜6/5)の一環で、
    SDGs日本の最新事情として、毎年12月に発表される「ジャパンSDGsアワード」受賞団体の中から、
    おにぎりアクションも取り上げていただきました。
    (おにぎりアクションは、年々強化されるパートナーシップが評価され、2019年にジャパンSDGsアワード外務大臣賞を受賞しました)

    Tverで見逃し配信されていますので、ぜひご覧ください!

    ミトlog【 SDGs日本の最新事情】
    https://tver.jp/lp/episodes/epvuzi8lec