作業後に屋外で食べる給食

バンダ村では子どもの健康状態を定期的に診断しています。上腕の周囲長を計測することで、栄養失調の兆候を把握できます。

村内で栄養失調と診断された子どもの数は、5月に46人だったのが、7月には24人増えて70人になりました。新型コロナウイルス感染症で経済的な打撃を受けた家庭もあり、子どもたちが必要な栄養を摂取できていないことが懸念されています。 ルワンダ政府は今後の学校再開後の新型コロナウイルス感染症の対策として、一クラス毎の生徒数を減らす方針を打ち出しています。

現在の校舎では教室が足りないため、生徒も含めた学校とコミュニティによる学習施設の建設が始まっています。生徒たちもシフトを組んで登校し、作業に加わっています。登校した生徒のためにTFTではお粥や食事を提供しています。

詳細は、支援先レポートVol.34及びVol.34 補足資料をご覧下さい。
支援先レポートVol.34
Vol.34補足資料

2020年7月28日公開

今年に入ってから世界中で感染拡大を続ける新型コロナウイルス感染症は、TFTの支援先の国々でも多大な影響を及ぼしています。 3月以降、支援先各国でも政府の方針で学校や幼稚園が休校になり、子どもたちの生活も一変してしまいました。

TFTでは、各地の状況の調査やヒアリングを踏まえ、 給食プログラムを続けられるように現地の支援プログラム提携団体のスタッフと連携しながら対策を講じています。 一部地域では食料価格が上昇し、失業が増加するなど、 日常生活への影響は甚大です。そのような中、食事や栄養面の支援はこれまで以上に大きな意味を持つようになっています

ルワンダ(バンダ村)

休校期間中も食事・栄養支援を継続

ルワンダのバンダ村では、休校が決まってすぐに給食の代替案の検討を始めました。 まずは保育園に通う児童を対象に、調理前の雑穀や砂糖を詰めた紙袋を、各家庭に持ち帰る仕組みを整えました。

なるべく接触機会を減らす必要がある一方で、一度に多くの食材を配布してしまうと、母親が一日分の量を把握できなかったり、 両親や家族が調理後のお粥を食べてしまうケースが増えることも懸念されました。何回かのトライアルを踏まえて、 週に3回の配布で対応することになりました。

これまで給食の調理や運搬をしていた人たちに食材の梱包を担ってもらうことで、 彼らが仕事を完全に失ってしまうことも防ぐことができます。

バンダ村の小中学校では食材の持ち帰りではなく、休校期間中も週3回の給食を実施しています。 生徒に時間シフト制で登校してもらい、距離を保ちながら食事をしてもらうことで、密集や密接を防いでいます。 生徒は食後に、学校で行っているコミュニティ活動に参加してから帰宅します。

5月からは幼稚園でも登園して給食を提供することが可能になりました。 子どもたちの様子の把握が容易になり、親が食事を準備する負担も軽減されました。

幼稚園での給食の様子です。
以前は8人程度の子どもが一つの机を囲んでいましたが、現在は1~2名になるようにシフトを組んだり、一部の子どもには屋外で食べてもらうなどの工夫をしながら給食を提供しています。

ケニア(ルシンガ島・ムファンガノ島)

縫製を仕事にする女性が布マスクを製作

ケニアやルワンダなど東アフリカのいくつかの国では2020年4月以降、 公共の場などでのマスク着用が呼びかけられています。 アフリカ各国ではマスクを着用する習慣がなく、不織布マスクの流通量も少ないため、 布製のマスクが主流です。洋服の縫製を生業にしていた女性たちが、カラフルな布地でマスクを製作するようになりました。

ケニアのルシンガ島では、マスクの型紙配布や正しい着用方法の周知などを行っています。 完成したマスクは地元の市場で1枚30円前後で販売されています。 ルシンガ島では、休校中は週に3回、給食の食材を配給しています。 食材の梱包や配布時には、現地スタッフはマスクを着用して作業をしています。

手洗い場の設置

アフリカ各国でも新型コロナウイルス感染症対策のために、手洗いの大切さが強調されています。 TFTの支援先地域は水道が整備されておらず、住民の多くは雨水をタンクに貯めたり、近くの井戸や川から汲んだ水を使っています。 石鹸は地元住民でも購入可能な価格で入手も容易ですが、石鹸での手洗いは習慣としては身についていませんでした。

ケニアのルシンガ島、ムファンガノ島では、手洗い場の設置を進めています。 正しい手の洗い方や、どんなときに手洗いが必要なのか、といった点についても、イラスト付きのポスターを使って啓発活動に取り組んでいます。

2020年4月18日公開

このたびの新型コロナウイルス感染症拡大により影響を受けられている皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。
医療従事者の皆さまをはじめ、感染拡大防止にご尽力いただいている方々、また生活を支えるお仕事をされているすべての方々に、心より感謝申し上げます。

TABLE FOR TWO(TFT)事務局では、4月8日に日本政府より発令された緊急事態宣言を受け、 職員と職員の家族および関係者の皆さまの安全確保のため、 オフィスを閉鎖し完全在宅勤務体制へ移行しております。

TFTの支援先である東アフリカや東南アジアでも、 新型コロナウイルス感染症の発症事例が報告されており、 各国政府は休校や移動制限などの措置をとっています。 世界全体では199か国が教育機関を閉鎖し、 3億6千万人以上の生徒が学校給食を食べられなくなっています*。 特に低・中所得国では、栄養価の高い学校給食は子どもたちの成長や健康状態の維持に重要な 役割を果たしています。貧しい家族にとって休校に伴う学校給食の中止は、 子どもに昼食を与えられないという事態に直結します。

このような状況下で、世界の肥満と飢餓を解消するという目標に向かって活動する団体として、どういった貢献ができるかを模索しています。 まずは、現時点(4月17日)における支援先の状況や国内の活動、 事務局の運営状況について、ご報告いたします。

支援先における状況

各支援地域で生徒たちに食事を届け続ける方法を模索し、実現可能な代替案に着手しています。

ルワンダ、ケニア

就学年齢の子どものいる家庭に1週間分の食材を配布する試みを開始しました。

タンザニア(ザンジバル)

休校期間中はテレビやラジオで授業を代替するための教育番組の放送が予定されており、 その放送時間外に、生徒が学校に給食を受け取りに来られるような措置を検討しています。

フィリピン

4月半ば~6月初めまでは学校の長期休暇で、その間の給食プログラムは例年と同様に休止予定でした。新年度開始後の措置については、 状況の推移を踏まえて検討していきます。

東アフリカでの菜園事業

大人数が一度に集まらないように指導をしながら栽培を継続しています。

いずれの地域でも、支援プログラム関係者の安全確保に留意しながら、 子どもたちに食事を届け続けることを目指し、 地域の事情に応じた柔軟な対応を図っています。

日本国内での活動の状況

世界の肥満と飢餓の解消を目指すTFTにとって、 日本国内での新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う在宅勤務の拡大や休校措置が、 日常の食事や運動習慣に与える影響も大きな懸念の一つです。
3月30日から4月10日にかけて実施したアンケート調査では、 約4割の方は栄養バランスの偏りや孤食など、食事に関する課題を感じており、 6割の方は運動量が減少していると感じていました。このような状況を受け、 TFTとしては、引き続き生活習慣の変化に伴う健康維持に関する課題の把握に努め、 解消につなげる取り組みを模索してまいります。

東京事務局ついて

  • オフィスを閉鎖し、全ての職員が在宅勤務をしております。
  • 面談はオンラインでの実施に切り替えをお願いしています。活動報告会などのイベントについても、オンラインでの開催を検討しております。
  • お電話でのお問合せは時間を短縮し平日10:00~17:00で受け付けております。
    回線が限られているため、順次対応させていただきます。 お急ぎでない場合はお問合せフォームのご利用をお願い申し上げます。

ご支援者さまへの対応について

郵送物について

郵送物の対応を一時停止させていただきます。 事務所再開後、順次内容を確認させていただきます旨、ご了承ください。

領収書、寄付依頼書の発行について

領収証は自粛要請解除後に発送いたしますが、お急ぎの場合はPDFファイルの送付または郵送にて対応いたします。ご寄付依頼書は基本的にPDF発行とさせて頂きます。原本の郵送が必須の場合は、ご相談ください。

お問い合わせについて

お問い合わせフォームからいただいたご連絡について、 ご返答やお手続きなど、通常よりもお時間をいただいております。

今後も国内外での状況を注視しながら、活動を続けてまいります。皆様にご不便やご迷惑をおかけすることがあるかもしれませんが、ご理解とご了承いただけますよう何卒お願いいたします。

TFT事務局の職員一同、栄養バランスの取れた美味しい食事を食べられることや、友人や仲間、家族と囲むテーブルがいかに貴重な場だったかを、改めて実感しています。
大変な時ですが、どうかご自身と周りの皆さまが健康に過ごせるよう、お祈り申し上げます。

TABLE FOR TWO 事務局

* 2020年4月16日時点のWFPによる報告値。