基礎データ

  • ・国名:タンザニア連合共和国
  • ・首都:ドドマ (経済の中心地はダルエスサラーム)
  • ・面積:94万k㎡
  • ・人口:3,700万人
  • ・民族:スクマ、ハヤ、ニャキュサ、マサイなど120以上の民族
  • ・言語: スワヒリ語、英語

タンザニア連合共和国は中央アフリカ東部の共和制国家で、ケニア、ウガンダ、ルワンダ、ブルンジ、ザンビア、マラウィ、モザンビークと国境を接しています。日本の約2.5 倍の国土面積におよそ 3,700 万の人口を擁しています。1996 年に法律上の新首都はドドマに移転しましたが、その他の政府官庁や経済活動の中心は、旧首都ダルエスサラームにあります。

アフリカでも有数の大自然に恵まれ、文化的にもスワヒリ語を公用語とし、アフリカ在来の言語が大きな役割を果たしている数少ない国家となっています。1980 年代半ばにそれまでの社会主義経済から方向転換し、貿易制限の緩和など自由経済へと舵を切りました。国営企業の民営化など政府セクターの民間への移動と、南アフリカ共和国などからの投資の拡大により、この5年は約7%の経済成長を続けています。

その一方で貧困率は依然として大きな課題となっています。1991/92 年度と2000/01 年度に実施された国内調査を比較すると、タンザニア最大の都市であるダルエスサラームでは、貧困削減が進んでいますが、他の都市部と多くの貧困層が居住する農村部における貧困率の低下は限定的でした。必要最低限の生活を営むのに必要な消費支出を確保できない貧困層が、農村部では30%以上を占めているとも見積もられています。

*参考:The World Bank; JICA 貧困プロファイル

給食支援地域:ザンジバル諸島

ザンジバル諸島はタンザニアの最大都市ダルエスサラームから100kmほど離れた場所に位置します。ウングジャ島とペンバ島という二つの主要な島と、周辺の島々から構成されています。観光地として知られるザンジバルですが、中心地を離れると零細漁師や農家など、現金収入の手段をもたない世帯が大半です。

独立をめぐる歴史的な経緯から、ザンジバルには広範な自治権が認められています。義務教育についてもタンザニア本土とは異なったカリキュラムが採用されています。義務教育終了時の全国統一試験では、ザンジバルの生徒のほうがタンザニア本土の生徒よりも平均点が低い状況が続いています。

ザンジバル諸島では9校の小学校で学校給食を支援しています。ソルガム(もろこし)とササゲ豆を製粉して調理したお粥が主食で、日によって異なる野菜や果物も使われています。住民の半数以上がビタミンA不足のため、ビタミンAの含有量が多いオレンジ色のサツマイモを学校給食に使用しています。

地元の農家が栽培した野菜を買い取り、給食の食材にするという取り組みを行っています。5〜6人の農家で構成されるグループを作り、オレンジサツマイモやササゲ豆、ソルガム(もろこし)など事前に指定した作物を栽培してもらい、収穫後に買い取っています。プログラムに参加する農家にはザンジバル農務省が農業指導を行い、収穫量の底上げをはかっています。零細農家の多くは収穫物を適正価格で販売する販路を持っていません。現金収入により家の修繕費用や通院費用を捻出できたという声が届いています。


*現地提携団体:Partnership for Child Development,
Ministry of Education and Vocational Training



給食の効果(母親の声)

バハティ(Bahati)さんには学校に通う子どもが3人います。 「1年生、2年生、9年生の子どもがいます。小さな畑でキャッサバ、野菜、米などを育てています。家で朝食を食べさせてあげられないので、学校で給食を食べて元気に帰ってきてくれるのがとても嬉しい」と話しています。

2年生と3年生の子どもをもつサダム(Sadam)さんも給食を喜んでいる一人です。 「以前は子どもがお腹をすかせて学校から帰ってきて、家で食べ物を探し回っていたが、給食が始まってからはそういったことがなくなった。3年生の子は将来は医者になりたいと言っている。私自身が病気になってもお金がなくて病院に行くことができないので、しっかり勉強して目標を叶えて、今よりも良い生活を送れるようになってほしい」と話してくれました。

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