基礎データ

  • ・国名:フィリピン共和国
  • ・首都:マニラ
  • ・面積:29.9万k㎡
  • ・人口:9,401万人
  • ・民族:マレー系が主体。ほかに中国系、スペイン系及びこれらとの混血並びに少数民族
  • ・言語:フィリピノ語。公用語はフィリピノ語及び英語であり、170以上の現地語も存在

フィリピン共和国は、7,109の島々から成る東南アジアの島国であり、16世紀から300年以上続いたスペイン植民地時代、また第二次世界大戦終了後まで50年あまり続いたアメリカ統治時代を経て現在に至る、共和制国家です。また、国民の83%がカトリック、10%がその他のキリスト教を信仰する、ASEAN唯一のキリスト教国でもあります。

フィリピンの就労人口のうち、3割以上が従事している農林水産業はGDPの10%程にとどまっており、農業従事者たちは経済成長の恩恵を受けられていない状況が続いています。政府が定めた国内貧困ラインを下回る人口も、総人口のうち25%で高止まりをしています。一方、英語が堪能で比較的安価な人件費に着目した欧米企業の進出により、コールセンター事業等のビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)産業が大きく成長し、約96万人もの雇用を生み出しています。このBPO産業を始めとした第三次産業に牽引され、GDPは2008年から上昇し続けており、2012年には2,504億米ドルを記録しています。

*参考:The World Bank

給食支援地域:バライバイ地域ピナツボ山噴火被災者再定住区

TFTは、首都マニラから約130kmから離れたバライバイ地域のピナツボ山噴火被災者再定住区の小学校で、2014年6月より学校給食プログラムを支援しています。

1991年ピナツボ山が噴火し、その火山灰により田畑や居住地が埋没した結果、120万人もの人々が被災者となりました。その後政府の政策により、被災者の多くがバライバイ地域に建設された被災者再定住区に移住することとなりました。周辺地域から隔離されているこの地域では、高い失業率が大きな問題となっており、現在約60%家庭が貧困状態にあると言われています。そのため、TFTが支援するバライバイ再定住区小学校でも、これまで多くの子どもたちが栄養失調に苦しんでいました。

現在この被災者再定住区では、ピナツボ火山の被災者だけでなく、それ以降に発生した自然災害の被災者たちも生活しています。そのため、コミュニティ内に暮らす人々の社会的地位も多様化し始め、過半数以上の貧困層と、ごく少数の経済的に豊かな家庭、という格差も発生しています。この所得格差が、コミュ二ティ内の結束力欠如を助長しています。

このような状況を踏まえ、TFTでは、子どもたちの栄養状態の改善、出席率と学業成績の向上、そしてコミュニティの結束力の強化を目指し、学校給食プログラムの支援を開始しました。フィリピン教育省が定めた小学生に対する健康基準により、「やせぎみ」「栄養失調」と診断された子どもたちへ、栄養バランスの整った給食の提供を行っています。また家庭での食生活改善のための両親への調理指導、栄養価の高い作物の安定的な供給を目的とした農業指導も実施されています。

*現地提携団体:NPO法人 ACTION

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