基礎データ

  • ・国名:ケニア共和国
  • ・首都:ナイロビ
  • ・面積:58万k㎡
  • ・人口:3,980万人
  • ・民族:キクユ族22%。ルヒヤ族14%、ルオ族13%ほか
  • ・言語:スワヒリ語、英語が公用語

1963年イギリスからの独立以後、政治的にも比較的安定し堅調な経済成長を果たしてきました。現在も東アフリカ地域を代表する国として、周辺地域を経済的・政治的に牽引しています。特に東アフリカ共同体(EAC)の中心として、難民の受け入れやスーダンなど近隣諸国の和平協定などを通した政治的安定や、海運・空運における東アフリカのハブとして地域経済に重要な役割を果たしています。

目覚ましい経済発展の一方で、課題も多く残っています。2011年から続く、ソマリアからエチオピア、ケニアの一部にかけての「アフリカの角」と呼ばれる地域における干ばつで、ケニア北部を中心に深刻な状況が続いています。国民の6割以上が従事する農業の生産高は2009年以降下降し続けています。この状況も一因となり、国民全体の栄養失調率は30.4%と高止まりしています(2011年時)

*参考:The World Bank

給食支援地域:ルシンガ島・ムファンガノ島

TABLE FOR TWOは、ケニア西部ビクトリア湖のルシンガ島とムファンガノ島内にある3つの小学校にて、2012年1月より学校給食プログラムを支援しています。

ビクトリア湖地域:TFT支援幼稚園
島名学校名
Rusingaamasenge Primary School
Eddie Memorial Primary School
MfanganoKiwariPrimary School

ビクトリア湖周辺地域では、多くの人々が自給自足的農業と漁業に従事してきました。しかし1950年代にイギリスが持ち込んだナイルパーチという外来種の魚が、人々の生活を激変させました。世界各地からのナイルパーチへの高い需要が、漁業を急速に発展させ、収入源を農業から漁業中心とシフトさせる世帯が急増しました。さらに周辺産業(加工業、運送業など)も広がり、この地域に暮らす多くの人々がその恩恵にあずかってきました。

その一方で、漁業の急成長は負の影響ももたらすこととなりました。ビクトリア湖固有の淡水魚が激減、絶滅し、生態系に深刻な影響が出ています。また漁業労働者が急増したため、労働環境や賃金が悪化しはじめ、自給自足的な農業も営んでいた時期よりも、食料摂取量が低下してしまうという現象が起きています。

また、漁業の拡大に伴いこの地域を起点とした人・モノの流通が盛んとなり、それに付随し女性たちが現金収入の機会としての売春婦を、生業とする環境を生み出すこととなりました。その結果、HIV/AIDSの高い蔓延率、さらに孤児の増加、といった負のスパイラルが続いています。

そのような問題を抱えるこの地域で、TABLE FOR TWOは小学校で学校給食を提供し、児童の健康状態の改善、そして教育機会の創出を図っています。

給食の効果

生徒の中には、家庭では満足な食事を食べられない子どももいます。学校で食べる給食は、彼らの健やかな成長を支え、学業に専念する環境を作るのに、大きな役割を果たしています。

ルシンガ島、ムファンガノ島の学校では、以下のようなメニューが提供されています。

  • ・ウガリ:メイズ(トウモロコシ)の粉で作られたお餅のような主食
  • ・シチュー:日干ししたイワシを用い、動物性たんぱく質を補給
  • ・野菜:ゆで豆、葉物野菜、ニョニョ(メイズと豆を混ぜたもの)
  • ・果物:マンゴー、オレンジ、バナナ、パッションフルーツなど

原材料は、島の周辺地域やケニア国内で生産されたものが中心です。TABLE FOR TWOを通して給食を提供することが、間接的に地域の経済活性化に貢献しています。また学校給食プログラムは、「食事の前は手を洗う」「食事に用いる食器はきれいに保つ」といった衛生や環境への配慮を学ぶ機会にもなっています。

ルシンガ島、ムファンガノ島では、以前に学校給食プログラムが中断してしまった際、生徒数が4分の1にまで激減してしまったことがありました。現在TABLE FOR TWOが給食プログラムを支援している学校では、給食が子どもたちにとっての大きなモチベーションとなり、生徒数は増え続けています。

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