給食の効果

学校給食は、飢餓に苦しむ子どもたちの空腹を満たすだけではありません。就学率や学業成績の向上、子どもたちの基礎体力向上と病気予防の強化、学校と親とのコミュニティ形成などの効果が期待され、貧困解決のために重要な役割を担っています。
支援先の一つであるウガンダのルヒイラ村では、給食を始めてから生徒数が大幅に増え、手洗いや食器洗いの習慣をつけることで、感染症も減少したそうです。

「生徒たちが将来の仕事など夢を語るようになった。」ニャカムリ小学校のフローレンス校長は、その変化の大きさに喜んでおられます。

ウガンダ

ルヒイラ村では、給食プログラム開始時には最上級生となる7年生が約440名在籍していました。給食プログラム開始の翌年には600名程度に増え、2010年には7年生の在籍人数が680人まで増加しました。また、ウガンダでは小学校卒業時に全員が試験を受けることになっています。2006年と2010年を比較すると、最終試験に参加できる生徒数が約1.5倍になっただけでなく、成績優秀と評価される生徒数は約2倍になりました。
成績優秀で高等教育に進学した子どもたちは、振る舞いが立派になり、流暢な英語を話すようになるため、子どもたちの憧れの「村のヒーロー」になるそうです。身近な存在が目標となることで子どもたちは一生懸命勉強するようになり、彼らの存在が将来を切り開く希望となっています。

学校に通う子どもたちと日々接している教師からは、「給食によって、子どもの心に健やかさが生まれてきた。空腹のあまり感情的になりがちだった子が、温かな一食でお腹が満たされ、本来その子が持っている、ゆとりや落着きを取り戻している。以前の様子は"HUNGRY(空腹)=ANGRY(怒り)"だったが、給食が子どもたちの心とからだによい影響を与えている。」といった感想も聞かれました。

栄養素補給を考えた温かい給食

ルワンダ毎朝、午前中の授業に集中するためのエネルギーを補給するため、トウモロコシのおかゆが配られます。
お昼には、「ポショ」というトウモロコシの粉をお湯で練って作ったお餅のような主食に、豆や野菜の入った煮込みスープをかけて食べます。スープをかけるのは、たんぱく質とビタミンを添加するためです。
この給食は一杯で大人でも満腹になるほどのボリュームがあり、1食で1,000-1,500kcalのエネルギーを摂取することが出来ます。作りたての給食は温かくとてもおいしいです

支援先地域での主食はバナナなので、タンパク質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素がどうしても不足してしまいます。そのため、不足分の栄養素を補給できる給食メニューを、米国栄養学の専門チームと密接に連携を取り作成しています。

また、こうした地域では、お粥やポショのようにお湯を沸かして作る温かい食事を用意するのは簡単ではありません。食材の調達のほかに、火をおこす薪取り、水汲みなどの大変な準備作業が必要だからです。そのため、一般家庭では、温かい食事は日常の当たり前ではなく、普段は調理の手間のない果物や野菜などをそのまま食べる程度です。 学校給食は、子どもたちが一日の食事の中で唯一温かいものを食べられる機会となっています。

親も巻き込んだ教育が重要

マラウィ食べ物がないこともさることながら、親の知識不足という問題もあります。例えばマラウィでは、伝統的なお粥は貧しい人が食べるものとの考えがあり、植民地時代に高級品であった砂糖入りの紅茶こそが豪華な食事と考え、それだけで済ませてしまうといった場合もありました。

そこで、給食を通じて子どもへの栄養補給を行うと同時に、親にも学校に来てもらい、そのような考えを改めるための栄養指導を行っていました。

table for twoでは、給食事業を運営するための資金提供と教育支援を行い、軌道に乗り定着した後は、現地の人たちが自分たちの力で給食事業を続けていくことを目指しています。そのため、できる限り資材の調達や調理を現地の人、特に子どもたちの両親の協力を得て実施するようにしています。

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